楽天シンフォニーは、Open RAN対応の仮想化分散ユニット(DU)および集約ユニット(CU)のソフトウェアに加え、クラウドネイティブな仮想化ソフトウェアをザイン・クウェート社に提供し、同社の商用ネットワークにおけるOpen RANソリューション展開を可能にします。
本プロジェクトは、ザイン・クウェート社と関連のグループ会社で構成するザイングループが計画する大規模なOpen RAN商用展開の第一段階となります。ザイングループはクウェートに加えて中東、北アフリカ地域の8ヵ国で事業を展開しています。
楽天シンフォニーの代表取締役社長であるシャラッド・スリオアストーアは次のように述べています。「ザイン・クウェート社のOpen RAN導入を支援できることを嬉しく思います。当社はクラウドネイティブかつオープンなネットワーク構築を支援し、ザイン・クウェート社におけるネットワークの運用柔軟性や市場投入までの時間短縮の実現を図ります」
ザイン・クウェート社のCTOであるダイージ・アル・ウードは次のように述べています。「楽天シンフォニーとのコラボレーションは、クウェートの通信インフラを変革していく我々の取り組みにおいて重要な一歩です。国内初のクラウドネイティブなOpen RANの試験導入によって、ネットワークの機動性、効率性、拡張性を新たなレベルに引き上げることを目指しています。これは、ザイン・クウェート社にとって単なる技術的な工程ではなく、地域全体でデジタルイノベーションをリードするという我々のビジョンに沿った戦略的な取り組みです」
なお、楽天モバイル株式会社は、楽天シンフォニーと協力して本プロジェクトに参画し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(JPNP20017)」の成果であるO-RANインテグレーション基盤技術(注)を適用します。